【妊娠・出産】

【出産レポ③】病室へ移動!親子3人のはじめての時間

出産が終わったあとは、

ただただホッとした気持ちでいっぱいだった。

でも、気づいたらすぐに病室への移動準備が始まっていた。

分娩室でゆっくりする時間なんて、ほとんどなかった。

分娩室での余韻

赤ちゃんはすぐに簡単なケアを受けて、

看護師さんに抱っこさせてもらった。

はじめて抱く我が子は、

想像よりずっと小さくて、でも意外としっかり重かった。

体重は3400グラム

ちいさな顔に、しっかりした手足。

髪の毛もふさふさで、

さっき見たときと同じく、

「髪、多いなぁ」なんて、緊張しながらも思っていた。

妻は、出産直後でぐったりしていたけど、

赤ちゃんを見たとき、

ほんの少し笑った顔が忘れられない。

病室への移動

赤ちゃんは一度、別の場所に連れて行かれた。

妻は、車椅子に乗せてもらい、

看護師さんに支えられながら病室へ。

僕は荷物をまとめて、

その後ろをついて歩いた。

病院の廊下を進んでいるうちに、

少しずつ実感が湧いてくるような、不思議な感覚があった。

病室に着いた。

妻がゆっくり過ごせるよう、

あらかじめ個室をお願いしていた。

他の人の声が聞こえない静かな空間で、

なんとなくホッとしたのを覚えている。

窓の外を見ると、

思っていたよりも景色がよかった。

ぼんやりと外を眺めながら、

「ここから新しい生活が始まるんだな」と、

なんとなく思った。

後から聞いた話だけど、

妻は体中が痛くて、

入院中は景色を見る余裕なんてなかったらしい。

同じ場所にいたのに、

こんなにも感じ方が違うんだな、と思った。

初めての親子3人の時間

少しして、

赤ちゃんがベビーベッドに乗せられて病室に戻ってきた。

初めての、親子3人だけの時間。

ベビーベッドで眠っている赤ちゃんを、

妻と二人でずっと見ていた。

「無事に産まれてよかったね」

妻がぽつりとつぶやく。

僕も、うん、と小さくうなずいた。

パパになった実感は、

まだはっきりとは湧いていなかったけど、

この小さな命を守らなきゃ、っていう

静かな覚悟みたいなものが心に広がっていた。

ふと、妻と顔を見合わせて、

「まさかほんとに結婚記念日に産まれるとは思わなかったね」

と、笑いあった。

偶然とは思えないような、

小さな奇跡だった。

ふと気づいたこと

気がつくと、

僕も妻も、朝から何も食べていなかった。

でも、出産のあいだは

空腹なんてまったく感じなかった。

病室で少し落ち着いて、

やっとお腹がすいていることに気づいた。

病院の近くにコンビニがあったので、

ジュースと小さなデザートを買って、

病室に戻ってきた。

ふたりでジュースを飲みながら、

デザートを分け合って食べた。

それだけのことが、

なんだか特別に感じた。

家族への報告

ひと息ついてから、

それぞれの両親に、テレビ電話で出産報告をした。

両家とも、

この赤ちゃんが初孫だった。

画面越しに赤ちゃんを見た両親は、

みんな顔をほころばせて、

「おめでとう」「頑張ったね」と笑顔で声をかけてくれた。

普段はあまり感情を出さない父親が、

「よかったなぁ」と言ったのが、

なんだかとても印象に残っている。

この小さな命が、

たくさんの人に待ち望まれていたことを、

改めて実感した瞬間だった。

まとめ

出産は、

産まれた瞬間がゴールじゃなくて、

そこから始まる、家族としてのスタートだった。

この病室で過ごした最初の時間を、

きっと一生忘れないと思う。

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