【出産レポ②】緊張MAX!新米パパの立ち会い出産ドキュメント

【妊娠・出産】

陣痛室に入ったのは、朝の7時過ぎ。

本格的な陣痛が始まっていて、

妻は呼吸を整えながら、痛みの波をやりすごしていた。

それをただ隣で見守るしかない僕。

新米パパとして、初めての立ち会い出産に緊張しっぱなしだった。

最初は腰をさすったり、水を差し出したり。

それだけじゃ足りないときは、

妻に言われてお尻を拳でぐっと押してサポート。

自然と中腰の体勢になっていたから、

だんだん自分の足もプルプルしはじめた。

このとき思った。

「テニスボールを持っておくといいって聞いたの、ホントだったんだな」って。

拳だと自分もキツいし、長時間は正直かなりしんどい。

もし次があったら、絶対テニスボール持参しようと思った。

「もうすぐ会えるよ」と声をかけると、妻は小さくうなずいた。

でも、痛みが強くなってくると、

下手な声かけは逆に負担になる気がして、何も言えなくなった。

この時間がどれくらい続いたのか、

正直、もうよく覚えていない。

途中、ふと気づいた。

そういえば僕も妻も、朝から何も食べていなかった。

でも、不思議と空腹は感じなかった。

それどころじゃない。

ひたすら目の前のことに必死だった。

⭕️陣痛室でできたこと

妻の腰をさする

お尻を拳でぐっと押す

水分補給をサポート

陣痛アプリで間隔をチェック

呼吸を合わせて落ち着かせる

❌陣痛室でできなかったこと

かける言葉が見つからなかった

中腰できつかったけど言い出せなかった

痛みに耐える妻に、何もできない無力感を感じた

陣痛室で過ごすこと、約4時間。

11時30分を過ぎたころ、

「そろそろ分娩室へ移動しましょう」と助産師さんに声をかけられた。

妻は自分の足でゆっくり歩いて分娩室へ。

その後ろを、僕も必死についていった。

分娩室に入ってからも、妻はひたすら痛みに耐えていた。

でも、昨晩からほとんど寝れていなかった妻は、

すでに体力の限界が近かった。

最後のほうは、陣痛の間隔があいてきて、痛みも弱くなってきた。

助産師さんが「促進剤を使いましょう」と言って、

最後の最後だけ、促進剤を使って出産をサポートすることに。

途中、

「赤ちゃん、見ますか?」

と助産師さんが声をかけてくれた。

促されて妻の側へ回り込むと、

赤ちゃんの頭が少しだけ見えていた。

驚いたのは、髪の毛がふさふさだったこと。

ほんの少ししか見えてないのに、

しっかり黒い髪が生えていて、

思わず「髪、多い!」って心の中でつぶやいた。

⭕️分娩室でできたこと

妻の手をぎゅっと握る

タイミングを合わせて声をかける

産まれた瞬間をしっかり目に焼き付ける

妻に「ありがとう」と心から伝える

❌分娩室でできなかったこと

カメラのことを完全に忘れていた

緊張しすぎて手汗がすごかった

どんな言葉をかけていいかわからず、ただ「大丈夫」と繰り返していた

そして13時40分ごろ。

赤ちゃんの産声が、分娩室に響いた。

その瞬間のことは、きっと一生忘れない。

小さな手、小さな顔。

泣いているのに、どこか安心したような気持ちになった。

出産に立ち会って思ったこと。

「何かしてあげたい」と焦る気持ちはもちろんあったけど、

結局、そばにいることが一番大事だった。

完璧じゃなくてもいい。

ただ、妻の隣にいて、

一緒に乗り越えることができたこと。

それだけで十分だったと思う。

この出産体験談を通して、改めて感じた。

出産のリアルは、想像よりずっと過酷で、でもそれ以上に感動的だった。

そして、立ち会い出産は、僕にとってかけがえのない経験になった。

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